Intel ARC B580のアイドル時の消費電力の話

Ubuntu

まずはじめに、以下はubuntuでの環境でテストされています。

私はいわゆる自作PCというのが好きで、よく構成を変えたりするのですが
最近まったく構成が同じなのに、アイドル時の消費電力に違いがあるなぁと思っていました。

節電エコチェッカーというアイテムでPCの全体の消費電力をいつもモニターしているのですが、90Wで落ち着いたかと思えば、PCをいじったあとは59Wで落ち着いたりとどうにも座りが悪い。

パーツ構成は
CPUがRyzen9 7900
GPUがIntel ARC B580
マザーがX870 AORUS ELITE WIFI7

ARCだから待機電力が多いんだというのはわかる。
でもバラツキがあるのは納得できない。
「ドライバが不安定だから」というのは思考停止というより思考放棄と思うので、自分なりにいろいろ試してみた結果。

HDMI接続
DisplayPort接続

どうもディスプレイとの接続方法で変わるみたいです。
検証は少しだけなので、自分だけの環境かもしれないのですが、気になる人は試してみてください。
ちなみにディスプレイのリフレッシュレートはどちらも144Hzです。

今回は以上です。

追記
2024/12/30にコメント欄にて情報を提供していただきました。
HDMI接続でもリフレッシュレートを120hzに設定するとアイドル時消費電力はDisplayPort接続時と同等の消費電力に収まります。
この制限が許容できる方は試してみてください。

情報、ありがとうございました!

追記2
本日Windowsにて試してみましたが、再現できませんでした。
上記省電力環境で変更したのはOSのみ。
アイドル時消費電力は「80~82W」です。
自分だけの環境でしょうか?
自分はUbuntuメインだから良いのですが、Windowsの方には申し訳ありません。
AMD環境だからなのかわかりませんがUbuntuならできてWindowsでできないのは不思議です。

もし改善がみられましたら、報告します。

コメント

  1. 通りすがりのB580使用者 より:

    自分もB580を使っていて全く同じ疑問を抱いたので色々と検証してみました。(構成はi7-12700 Z790チップセット)
    自分の場合はB580にモニタ接続時(DP接続)にディスプレイのリフレッシュレートを144Hz以上にするとアイドル消費電力が1.5倍くらいに跳ね上がり、120Hz以下にするとアイドル消費電力が抑えられるためここに境界があるようです。(native aspm有効時)
    なお、内蔵グラフィック接続(B580にモニタを繋げない)なら144Hz以上でも消費電力(システム全体含む)を抑えられますがこの場合は、GPUがスリープモード?(未使用状態が続くと)になると何故か全体消費電力が跳ね上がる現象(20w程度)に見舞われるため、内蔵GPU接続の場合はB580に常駐アプリ(自分の場合はsteamに割り当て)を割り当てる等工夫が必要になりそうです。
    なお、stable diffusionの起動方法はとても参考になり助かりました。(従来のuse-ipex+VENVフォルダ削除方では起動できなくなったため困っていました)

    • hitorigoto より:

      おおお、こんなブログでも見てくれている方がいたんですね。ありがとうございます。
      リフレッシュレートですが、今自分の環境を確認しましたら「143.85Hz」になってました。
      この時の節電エコチェッカーの値はアイドル時で61Wほどですね。
      これ以上のリフレッシュレートは選択できないので試せませんが、もし「144.00hz」が設定できれば状況はかわっていたかもしれません。
      ところで内蔵グラフィックで接続された場合はやはりDisplayPortなのでしょうか?
      自分のマザーボードはDisplayPort接続するにはtype-cが必要になるため試せていません。
      HDMI接続(内蔵GPU)だとやはり節電エコチェッカーの値は90Wくらいになってしまいます。

  2. 通りすがりのB580使用者 より:

    自分の環境のモニタ接続は全てDisplayPortにしています(HDMIは使用していません。)
    内蔵GPU接続時に消費電力が90w程度になるのは多分B580がスリープ状態?になってる可能性があります。
    GPU-Z等のシステム監視ソフトで見てみるとこの状態だと何故かB580の消費電力が-W(0W)になっているにも関わらず節電エコチェッカーの値の電力値が90-100Wくらい(通常は60W程度)になっていますが、何らかのアプリでB580を僅かに使用する又はシステム監視ソフトを開いた瞬間でエコチェッカーの値が60wくらいに戻る感じです(この時の監視ソフト上では3-10W程度使っている感じ)。
    この現象は前に使っていたサブグラボとして刺していたA380の時からそうだったので、B580ではなくIntel ARCの仕様のようです。

    • hitorigoto より:

      情報ありがとうございます。
      ubuntuがメインなのでうまくB580を少しだけ動かすといった方法があれば良いんですが、まだまだ初心者なもので・・・。
      そういえば、ウチの環境では内蔵GPUを利用している時は一瞬でも60Wに下がるといった挙動はありませんね・・・。
      常に85W〜90Wといった感じです。AMD環境だからでしょうかね。
      私の場合、ARCのアイドル時の電力が気になるので、内蔵GPUで普段使いして負荷がかかるときだけARCが利用できたらと思っていました。
      以前なら、実際それはうまく作用してアイドル時35Wくらい、それでいて負荷時はARCを使うといったことができていました。このときに使用していたのはDisplayPortです。ちなみに以前のマザーボードは「JGINYUE B650I NIGHT DEVIL」でした。
      本日type-cからDisplayPortに出力するケーブルを購入しましたので、届いたら調査してみます。

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