llama.cppで、PコアとEコアの使い分てみよう

Ubuntu
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記事の内容は以下のシステムでテストされています。
Ubuntu26.04.1LTS
Core Ultra5 250K Puls
メインメモリ96GB(4800MT/s)

今回はIntel Core Ultra5 250K PulsのPコアとEコアを使って、llama.cppを動かしていきます。
単純に、「全てのコアをフルで動かせば推論が速くなる」というわけではないことがわかりました。

モデルは「gpt-oss-20b」を使っています。
本当は最近話題の「Qwen3.8-27B」を使いたかったのですが、
遅すぎて差が分かりにくかったので、速度差のわかりやすいモデルを使っています。

それではやっていきましょう。

llama-benchで測定

「-t 18」を使って改めてフルコアでベンチ。プリフィル(プロンプト処理)の速度は大きく伸びましたが、デコード(テキスト生成)の伸びはいまひとつ。

次はPコアとEコアで分けてベンチ

次のコマンドで、CPUコアの割当番号を見つけます。

lscpu -e=CPU,CORE,MAXMHZ

taskset -c 0-5 ./llama.cpp/build-cpu/bin/llama-bench -m $LOCATE/$MODEL -t 6

上のコマンドで、Pコアのみでのベンチ開始。

先程と比べ、プリフィルでは劣りますがなぜかデコードで勝っています。

次はEコアのみ。

taskset -c 6-17 ./llama.cpp/build-cpu/bin/llama-bench -m $LOCATE/$MODEL -t 12

プリフィルと推論のいいとこ取りをしてみよう

コアがたくさんになると、プリフィル(プロンプト処理)が速くなり、PコアとEコアを跨ぐ処理をさせるとデコード(テキスト生成)が遅くなるようです。
次はいいとこ取りをしてみましょう。

ただし、ベンチマークツールでは、プリフィルとデコードでコアの割当を変更するオプションは選択できませんでした。
なので、普通にチャットする時のように「llama-server」で起動します。

「-t 6 -Cr 0-5」や「-tb 18 -Crb 0-18」のように「-t(デコード)」「-tb(プリフィル)」で設定すれば、コアの割当はできますが、

LLMのトークン生成(メモリ帯域勝負)では、スレッドが実行中に別のコアへ移動してしまうと、それまでL1/L2キャッシュに載っていたデータが無駄になり(キャッシュミス)、速度低下やレイテンシの揺らぎが発生します。

とのこと(Gemini談)なので、
「–cpu-strict 1(テキスト生成)」と「–cpu-strict-batch 1(プロンプト処理)」のオプションを使えばキャッシュに乗ったデータを無駄にすることがないとのこと。

いざ実行

普通にチャットしたり、エージェントで使ったりする時のようにllama-serverで起動しますので、何か適当なプロンプトを考えなくてはなりません。

Geminiが言うには、llama.cppのソースコードを読ませれば良いとのこと。
なので、今回は以下のファイルをプロンプト処理用に使います。


プロンプト処理は全コアで、デコードはPコアとEコアのパターンで分けます。
まずはPコア。

./llama.cpp/build-cpu/bin/llama-server -m $LOCATE/$MODEL \
    -t 6 -Cr 0-5 --cpu-strict 1 \
    -tb 18 -Crb 0-18 --cpu-strict-batch 1

次はEコア。

./llama.cpp/build-cpu/bin/llama-server -m $LOCATE/$MODEL \
    -t 12 -Cr 6-17 --cpu-strict 1 \
    -tb 18 -Crb 0-18 --cpu-strict-batch 1

最後に

今回の記事では「gpt-oss-20b」を使いましたが、「gemma-4-26B-A4B」でも同じ傾向でした。
今のところプロンプト処理は全コア、デコードはEコアで動かした方が良さそうです。

今回は以上です。


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